在宅医療のメリットとデメリット

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浜松市の動向

浜松市は静岡県の中部に位置し、近年高齢化が進行しています。今回は、高齢化が進む浜松市において、在宅医療のメリットとデメリットを考察します。在宅医療は、患者やその家族にとって有益な選択肢である一方、デメリットも存在します。本記事では、浜松市の現状を踏まえながら、在宅医療の両面を解説します。

近年、浜松市の高齢化が進んでおり、高齢者の割合が増加しています。これは、少子高齢化が進む日本全体の傾向に沿ったもので、今後も高齢者の数は増え続けると予測されています。高齢化が進む中、医療や介護のニーズが高まり、在宅医療の重要性が増しています。

在宅医療のメリットとデメリット

在宅医療のメリットには、どんなものが考えられるでしょうか。

  1. 本人の負担軽減:在宅医療では、患者は自宅で療養ができるため、入院生活に伴うストレスや不安が軽減されます。また自宅での治療により、家族(犬や猫などのペット)との時間を大切に過ごすことができ、それも負担を軽減することにつながります。
  2. より個別化されたケアが提供される:在宅医療は患者の状態やニーズに合わせて、より柔軟にケアが提供されます。病院ではタバコは吸えないし、夜遅くまで起きているなどの自由がなかったりします。患者一人ひとりに対応した適切な治療や介護、ケアが受けられます。
  3. 地域とのつながり:在宅医療を受けることで、地域の医療機関や介護サービスと連携が取れるようになり、地域とのつながりが深まります。患者や家族が地域の方と関わるきっかけになるかもしれません。

このように在宅医療の良い点があります。その一方で、デメリットがないわけではありません。

在宅医療のデメリット

  1. 家族の負担:在宅医療では、家族が介護や看護の役割を担うことが多く、精神的・肉体的な負担が増大する可能性があります。家族が適切なサポートを受けられるよう、訪問看護やケアマネジメントなどの専門家と連携することが重要になります。
  2. 医療機器や設備の制約:自宅での治療やケアには、医療機器や設備の制約があります。病院に比べて設備が限定されるため、患者の状態に応じた対応が難しい場合があります。専門的な治療をより望む場合には、適切な病院や診療所を紹介いたします。
  3. 緊急時の対応:当院は24時間365日、電話や往診で対応を行います。しかし、往診に向かうにしても全国平均で1時間程度かかるとされており、緊急時の対応が遅れるリスクがあります。病院に比べて医療従事者がすぐそばにいないため、状態が急変した際に素早く対処することが難しいことがあります。

このようなデメリットもあります。それでもお家で過ごす時間はかけがえのないものです。当院はできる限りお家で過ごせるよう、お手伝いしていきたいです。

まとめ
浜松市の高齢化が進む中、在宅医療の需要が増しています。在宅医療には、患者や家族にとってのメリットが多くありますが、デメリットも考慮する必要があります。どこで過ごすか、どのような医療機関・介護サービスを受けるかは正解がありません。ただ在宅医療のデメリットを最小限に抑えることは可能です。ご縁がありましたら、当院が皆様のお役に立てればと思っております。

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