地域医療構想と在宅医療|浜松で、多職種とともに暮らしを支える

病気があっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けたい。その願いを支えるためには、病院での治療と、退院後の生活を支える医療・介護がつながっていることが大切です。

今回は「地域医療構想」と在宅医療の関係を紹介するとともに、うぐいす在宅診療所が大切にしている、地域の多職種との連携についてお伝えします。

目次

地域医療構想とは?

地域医療構想は、将来の人口や医療の必要性を見据え、地域に必要な医療機能と、その役割分担・連携のあり方を考えるものです。

従来は2025年を目標に、病床の機能分化と連携を中心に進められてきました。2040年に向けた新たな地域医療構想では、入院だけでなく、外来・在宅医療、介護との連携、人材確保まで含め、地域の医療提供体制全体を考える方向へ広がっています。[1]

在宅医療が、地域の暮らしを支える

年齢を重ね、複数の病気や身体機能の低下を抱えると、治療だけでなく、服薬、食事、移動、介護など、生活全体を支える視点が必要になります。

浜松でも、車を運転できなくなったり、ご家族による送迎が難しくなったりすることで、通院の負担が大きくなることがあります。病状や身体機能、生活環境を確認し、その方に合う医療の受け方を一緒に考えることが大切です。

在宅医療は、通院が難しい方の暮らしの場に医療を届ける仕組みです。地域医療構想の中では、病院や介護サービスと連携し、療養生活を継続して支える役割を担います。

在宅医療に必要な4つの機能

退院から日々の生活、急変時、看取りまでを地域で支えます。[2]
機能支える内容
退院支援病院と在宅のチームが相談し、自宅で必要な診療・看護・介護を整えます。
日常の療養支援訪問診療・訪問看護などを通じて、病状と生活を継続して支えます。
急変時の対応往診や訪問看護、必要時の入院につながる体制を整えます。
看取りご本人の希望を確認し、苦痛の緩和とご家族への支援を行います。

在宅医療を充実させるには、訪問する医療機関と、必要なときに入院を受け入れる病院との連携も欠かせません。自宅での療養と入院治療を、状態や希望に応じて行き来できる関係づくりが重要です。

訪問看護の提供には、さまざまな形があります

在宅医療を行う診療所には、看護師を雇用し、診療所から訪問看護を提供する方法もあります。介護保険では、保険医療機関に対する「みなし指定」による訪問看護がその一つです。一般に「みなし訪問看護」と呼ばれることがあります。[3]

また、診療所の運営法人などが訪問看護ステーションを設置し、診療と看護を連携させて提供する形もあります。いずれも、必要な人員・運営基準や手続き等を満たして行うものです。なお、医療保険で病院・診療所から行う訪問看護と、介護保険の「みなし指定」は、制度上の扱いが異なります。[4]

こうした体制には、同じ組織の中で情報を共有しやすいなどの良さがあります。どの形であっても大切なのは、ご本人の希望や必要な支援に合った医療・看護につながることだと考えています。

地域の多職種とつながることで、可能性が広がる

私たちは、地域の多職種の力を借り、ともに考えることで、患者さんを支える可能性が広がると信じています。

地域とのつながりを大切にするうぐいす先生

訪問看護師、ケアマネジャー、薬剤師、歯科医師、リハビリテーションの専門職、介護職、病院の相談員など、それぞれの立場だからこそ気づけることがあります。日々の小さな変化、薬の飲みにくさ、ご家族の疲れ、暮らしの中で大切にしていること。その気づきを持ち寄ることで、診察の場だけでは見えなかった課題や、その方に合う支援が見えてきます。

例えば、訪問看護師が捉えた体調の変化を診療につなげ、薬剤師と薬の使い方を相談し、ケアマネジャーや介護職と生活の支援を整える。それぞれの専門性を生かして相談し合うことで、医療と暮らしを一緒に支えていきたいと考えています。

そのために、連絡しやすい関係をつくり、困ったときには早めに相談し、ご本人の希望や支援の方針を共有することを大切にします。情報共有は、ご本人の意向や個人情報の取り扱いに配慮して行います。

浜松で、ともにより良い地域医療を

うぐいす在宅診療所は、地域の皆さんと良い連携を取り合い、それぞれの力を生かしながら、より良い地域医療・在宅医療を提供したいと考えています。

「ひとが好き! ひとの役に立つことをしよう」という思いを胸に、患者さんとご家族、そして地域の仲間とともに、その方らしい暮らしを支えていきます。

在宅医療については、在宅診療のご案内もご覧ください。在宅医療・訪問診療・往診の違いも別の記事で解説しています。

参考資料

  1. 厚生労働省:2040年に向けた地域医療構想について、地域医療構想策定ガイドライン
  2. 厚生労働省:令和7年度 地域の在宅医療の体制整備に向けた調査・連携支援事業
  3. 静岡県:事業者指定の特例措置(みなし指定)による事業を行う場合の手続き
  4. 近畿厚生局:訪問看護ステーションの指定

情報提供:うぐいす在宅診療所(浜松市)|2026年10月25日作成。制度に関する記載は参照資料に基づく一般的な説明です。

地域の人たちとつながるうぐいす先生のイラスト

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